CONTENTS

COLORS2013 heidi. ライブレポート

heidi.

儚くも力強い、刹那のショータイム

ステージに現れるや否や、その独特な雰囲気と、彼らの登場を心待ちにしていたファンの歓声のせいか、一気に会場を自らの空気に惹き込んだheidi.。聴くだけで自然と身体がリズムを刻んでしまうようなアップテンポな楽曲、「衝動」を披露すると、さらに会場が熱を帯びていくのが感じられた。
1曲目からの勢いをそのままに、続く「月光ショータイム」では、キャッチーなギターリフを存分に響かせ、オーディエンスを“音”の渦に巻き込んでゆく。
3曲目は、どこか儚く、寂しさを感じさせる歌詞と、それに相反するような、ベースとドラムが紡ぐディスコビートが耳に残る「アナザーフィッシュ」。“抜け出そうよ 色とりどりの世界の中へ”。そんなフレーズを彩る、突き抜けるようなサビのメロディは、聴く人すべての心に強く響き渡っただろう。「おまえさん」では、そんな余韻の残る空気を一掃するかのごとく、へヴィーかつラウドなサウンドが鼓膜を揺らす。Vox.義彦の伸びやかで奥深い歌声は、まるで魂を吹き込むように、情緒ある歌詞を紡いでいく。サビのコーラス部分では、オーディエンスの声が会場を包み、まさに“一体”となってライブを作りあげていた。
序盤とは比べ物にならないほどの熱気に包まれる中、最後に披露したのは、鋭く、切り裂くような力強いロックチューン「流星ダイヴ」。静かなAメロと躍動するサビ、激しくかき鳴らすギターソロなど、目まぐるしく静と動が入り混じるサウンドが鮮烈に突き刺さる。すべての楽曲に、メンバー全員のライブに対する熱い想いが音として表れ、最後まで全力のパフォーマンスを見せてくれた。
きっと多くのオーディエンスが、彼らの今後の活躍にぜひ目を向けてみたいと感じただろう。

セットリスト
1.衝動
2.月光ショータイム
3.アナザーフィッシュ
4.おまえさん
5.流星ダイヴ

<写真:Asami Hosino ライティング:八木澤>

GALLERY
クリックすると拡大します

PAGE TOP