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COLORS2013 真空ホロウ ライブレポート

真空ホロウ

独特で、クセになる、真空ワールド

「真空ホロウへようこそ。」
1曲目に選んだ、ダイナミックな歌声とメロディが繰り出される「サイレン」の演奏後にギターボーカルの松本明人が放った一言。凄まじい爆発力をもつ彼らの登場が、新木場を更に盛り上げた。
続く「シンデレラコンプレックス」は、松本の突き抜ける歌声と、妖艶かつ、重厚なアンサンブルが、3人の音楽に対する熱い想いを物語っているかのようで、圧巻であった。
松本の声量、伸びやかな声が特に響き渡ったのが「闇に踊れ」。続いて、イントロで聴く者の耳に衝撃を走らせたのが、アッパーチューン「被害妄想と自己暗示による不快感」だ。眩しい。音楽を全身で楽しむ彼らが、とても眩しく見えた。
MCでは、ベース村田智史の茨城訛りの独特なトークに観客が沸く。地元茨城で開かれるROCK IN JAPAN FESTIVAL2013への出演についての意気込みを語ると、フェスを心待ちにしているファンからの、暖かい激励の拍手が送られた。そして、ESP学園の卒業生であるドラムの大貫朋也にスポットがあたる。アーティストとしてのCOLORS出演をとても嬉しく思う、と演奏中のクールな姿とは打って変わり、笑顔で話す姿が印象的だった。
重いベース音に乗せ、サビから始まったラストは、5月8日に発売されたセカンドミニアルバムの1曲目に収録されている「アナフィラキシーショック」。「アナフィラキシーショック」とは、アレルギー症状の名前のひとつ。軽快なテンポで駆け抜けるメロディとともに、自由気ままなステージングを魅せる彼らに、観客らも「アナフィラキシーショック」を起こしてしまったことだろう。
初めて観た人でさえも、するするとその魅力に呑み込まれていってしまう。そんな、独特で、熱いステージであった。

セットリスト
1.サイレン
2.シンデレラコンプレックス
3.闇に踊れ
4.被害妄想と自己暗示による不快感
5.アナフィラキシーショック

<写真:Asami Hosino ライティング:杉浦>

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