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GOOD ON THE REEL 感情爆発のステージでトリ前を飾る

バンドのセットが出揃うと袖からメンバーが現れ、自ら楽器をもち、音を確認している。司会者のトークも終わり、GOOD ON THE REELの名前があがると会場は歓声に包まれた。
会場が暗転し、SEが鳴り出すとメンバーがゆっくりと姿を見せ、観客は静かにそれを見つめる。Vo.千野は立ち位置に着くと自らのバンドのタオルを大きく高く掲げた。ギターのコードが奏でられるとそれに共鳴するように他パートも音を出す。「素晴らしき今日の始まり」からステージがはじまった。Dr.高橋の曲の展開に合わせて強弱のついたドラムがライブの始まりを感じさせる。Vo.千野は体を大きく使って楽曲への想いをこのSTUDIO COASTという広い会場へと表現していた。そして会場の盛り上がりをそのままに2曲目「ユリイカ」に続く。リズミカルなドラムにギターとベースのフレーズが絡み合う疾走感のあるナンバーだ。MCでは「自分たちの曲をどうか最後まで聴いてください」と想いを伝えた。その後はミドルテンポのナンバー「コワシテ」を披露する。曲のサビでは感情を爆発させるような絶唱が印象的だった。
Vo.千野の心に刺さるようであり、包み込まれるようでもある独特の声は、このバンドの大きな特長だと言えるだろう。幸福感の溢れるラストナンバー「ハッピーエンド」では、会場からのハンドクラップに包まれながらVo.千野は「今日はありがとう、今日を明日からの生活につなげられるように」と観客にエールを送った。
短い持ち時間の中で限られた曲数でのライブだったが、彼等は様々な表情を見せる曲を披露し、トリ前にふさわしいステージとなった。

セットリスト
1.素晴らしき今日の始まり
2.ユリイカ
3.コワシテ
4.ハッピーエンド

<ライティング：熊谷　コーディング:熊谷　写真：HOSHINO ASAMI>