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儚く、散るような一瞬が込められている。

今回、発売されるノギクのファーストシングル「ダイヤモンドダスト」。 一番始めに感じたことは、歌詞もメロディーもキャッチーな部分があり、リスナーにはまっすぐと伝わっていくということだ。ボーカルギター廣瀬の、心に直接訴えかけるような歌声は、リスナーを独自の世界観に引き込む。そのストレートな歌声を、今回のシングルではわかりやすく感じ取ることができた。 A面である「ダイヤモンドダスト」は、聞きやすいミドルテンポでありつつ、決して疾走感を失うことはない、まさにキラーチューン。そこに、独創的でかつキャッチーな歌詞が、うまく化学反応を起こしている。トラックも、うるさくなく、静かすぎることもなく、聴きやすいバランスで、非常に気持ちが良い。 C/Wの「悲しい眼差し」はアコースティックギターと、哀愁の漂うメロディーラインから始まり、いきなり涙を誘われた。サビにかけて、少しずつ壮大になっていく世界観は、リスナーを盛り上げ、サビで一気に広がりを見せる。波ようなゆったりとした曲の流れは、子守唄のように自然と耳に入り、癒しの楽曲になっていることは間違いない。 静と動がわかりやすく区別されていて、バランスの取れた1枚になっていた。共通して、どちらの楽曲でも、まっすぐで純粋な歌声を聴くことができる。まさに、1枚持っていて損はないのではないか。

宮本貴規