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サマーソニック2013 ライブレポート 8月10日~8月11日

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~今年も熱かった幕張~ サマーソニック2013 1日目

8月10日、11日の2日間幕張メッセでサマーソニック2013が開催された。天候にも恵まれ1日目は、21世紀最も暑いと噂もあった猛暑。非常に強い日差しで、駅から会場の幕張メッセまでの移動で、皆汗ばんでいた。


まず向かったのは、九州の3人組バンド黒木渚だ。サマソニが始まって間もないこと、新人アーティストということからか観客はまだら。だが、彼女の凛として力強くも、せつない歌声を聴いてか徐々に人々が集まってきている。ゆったりとした曲調ながらも、髪を振り乱しての激しい演奏。観客も少しずつ体を揺らしリズムを取っている。表現力が豊かで、1曲1曲が物語を見ているよう。期待の新人とあり、堂々のステージングだった。


次に、マリンステージへと向う。会場に到着すると、デンマークのヘヴィメタルバンド、ヴォルビートのステージ終盤であった。この日が初来日であった彼らを、楽しみにしていたファンも多かったのではないだろうか。重くもキャッチーなサウンドに観客もノリノリ。会場は一つになり最高の盛り上がりを見せ、マリンステージ最高のスタートになった。


引き続きマリンステージでワンオクロック、マキシマムザホルモンを見る。ステージ上は1組目ヴォルビートからの転換中。猛暑とあって移動中に気分を悪くし、倒れている人がちらほらと見受けられる。座っているだけなのに、気分が悪くなりそうで、夏フェスでの水分補給は大切だと改めて感じた。


そして、マリンステージの2組目ワンオクロックが始まる。オリコンチャート上位の常連とあって、会場には続々と人が流れ込んでくる。たちまちアリーナ席はパンパンに。まず、ドラム、ベースのリズム隊が登場。それだけですごい歓声だ。曲がいきなり始まると共に、残りのメンバーが登場し、1曲目からアクセル全開で迫力のステージ。演奏中も会場には続々を観客は押し寄せる。2曲目、3曲目と、さらにとばしていく。トリを思わせるくらいの盛り上がりであった。


次に、マキシマムザホルモン。数々のフェスに参加しているだけあって、ワンオクロック同様、超満員であった。曲が始まると、会場全体がヘッドバンキング。凄まじい光景だ。メンバーも観客も暴れ狂っている。曲数を増していく毎にさらにヒートアップし、会場が揺れるほどであった。迫力がありすぎて「凄い! 」の一言。そんなステージとは逆に、MCでは笑いを誘った。MCを終えると、表情が一変し、ライブへ再突入。7月31日にリリースされた『予襲復讐』からも「恋のスペルマ」「便所サンダルダンス」などが披露され、猛暑など感じさせない熱いライブであった。


サマーソニック2013唯一のヴィジュアル系バンド、ガゼットを見るためレインボーステージへと向う。イーエスピー学園とは、ギタークラフト科とコラボするなどの繋がりがあり、海外からも引っ張りだこで、勢いに乗っているヴィジュアル系バンドだ。SEが流れ出し、黒を基調とした衣装のメンバーが登場。彼らの美しいルックスと激しく重厚なサウンドに、観客もこれでもか! というくらいのヘッドバンキングを見せる。場内は、女性の観客が多く、長い髪の毛が揺れ動く異様な光景を目にした。


レインボーステージに急いで向かい、コールドレインのステージへ。移動の時点で、へヴィなサウンド、シャウトが耳に入り、それだけでやられてしまいそうだ。途中であったがなんとか間に合うことができた。既に会場は後ろまでぎゅうぎゅうだ。場はヘッドバンキングにジャンプの嵐。ステージと観客の一体感が半端ではない。MCでは感謝の気持ちを語り、そのあとも激しくも重厚なサウンドで会場を盛り上げていた。そして途中ではあったが、マリンステージのリンキンパークを見るため早めに移動。


リンキンパークはサマーソニック2006と2009でトリを務めるなど、今回で3度目の出演。ビックバンドとあって超満員であった。空きが無いにも関わらずどんどん観客が入り込んでくる。力強いシャウトと演奏に魅了され、鳥肌がたった。世界的にも驚異的なセールスを誇っているだけあり、後半は合唱がすごい。ある曲では泣き出してしまう人も。思い入れの強い曲だったのだろう。メンバーのステージングもさすがだ。何よりメンバー自身が笑顔でとても楽しんでいるのが、よくわかった。MCでは片言で「今日はきてくれてありがとう」と。オーディエンスはとどまることを知らないかのように最後まで大盛り上りであった。


そして大トリは、ヘヴィーメタル界の重鎮、メタリカ。スラッシュメタル四天王の一角とも言われたメタリカを生で見られるとあって、出演前から会場のざわつきがおさまらなかった。メンバーの登場と共に、今日一番の歓声が巻き起こる。楽器の音を少し鳴らしただけで観客は盛り上がり、イントロのギターが始まると歓声はさらに大きくなった。野太い唸るような歌声、テクニカルなギター、硬質なリズム隊とが、ぶつかり合って、戦っているようなサウンドに1曲1曲に感動した。さすがメタリカと言わんばかりのステージに、自然と体が揺れる。最後までその勢いは衰えることはなかった。アンコールを受け、「バッテリー」などの代表曲も披露され、ボルテージはマックス。盛り上がりでマリンスタジアムが壊れてしまうのではないかと思うくらい。忘れられないステージだった。あの日、幕張は世界で一番熱かったのではないだろうかと思うくらい熱かった。マリンステージの全アーティストのステージが終わった幕張の夜空には大きな花火が打ち上げられ、1日目は幕を閉じる。


小野寺 佑斗

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