CONTENTS
第9回 「これはぼくにしかできません」
10代の人をターゲットに、モバイルやソーシャルメディアのサービスを提供している株式会社ビジュアルワークス。今回は、ヴィジュアル系アーティストを中心に扱った情報サイト「ViSULOG」の編集長である山本さんから音楽×WEBの仕事について伺いました。
バンドマンからサラリーマンへ~この仕事を目指すきっかけ~
――まず、このお仕事に就いたきっかけや経緯を教えてください。
元々ぼくもヴィジュアル系のアーティストだったんですよ。90年代のヴィジュアル系バブルの時代にデビューしたんですけど、あえなくて解散してしまいました……。解散後は、ドラムの仕事をしたくてサポートなどをしていたんですけど、音楽活動開始から10年目を目処に引退することにしました。 その後、これからはモバイルの時代だなとおもって仕事を探していたところ、 ビジュアルワークスという会社と出会い、今に至ります。 とはいっても最初は何も知識がない状態だったんですけど、今の僕があるのもヴィジュアル系のおかげだし、 ヴィジュアル系のことを少しでも世の中の人に知ってもらいたくて「ViSULOG」を立ち上げました。サイトを作るにあたっては、他のサイトとの差別化を一番に考えて、試行錯誤しながらも自分の目指すべき方向が定まってきたかなと思います。
知識ゼロからのスタート~現在の仕事内容~
――現在のお仕事の内容を教えてください。
編集、ライター、企画、イベントブッキング、番組のMCなどをやっています。
アーティスト視点からの切り口~仕事のやりがい・大変なこと~
――今のお仕事は楽しいですか?
しんどい時もありますけど、自分が書いたインタビューや、主催イベントなどでお客さんの楽しそうな顔を見ると「やってよかったな」とおもいますね。ミュージシャンから取材の時によく言われるんですけど、良いのか悪いのか分かりませんが、他のライターさんとは聞くポイントが少し違うみたいです……。あとは、ちゃんと(音源を)聴いてくれてる感があるって言われますね。もちろんちゃんと聴いてるんですけど……(笑)。
――聴いてないとすぐに分かるっていいますよね。
自分も現役時代はすぐにわかったんで(笑)。やっぱりViSULOGならではの記事を書きたいですね。
ライブハウスがお家~仕事で心がけていること~
――仕事をする上で心がけていることはありますか?
とにかくレスポンスを早くすることですね。メールや電話はその日のうちに返すように心がけています。
――業界ならではの心がけはありますか?
出来る限りライブはたくさん見に行くようにしています。ライブを見るのが一番の情報収集だと思うし、音源だけでは分からないバンドの勢いとかが分かるので。
――週にどれくらいライブを観に行きますか?
多いときには週に5本くらいは行きます。
どこでもお仕事三点セット~仕事での必需品~
取材の時に使うテレコですね。あとパソコンと携帯電話があればどこでも仕事ができますよ(笑)。
――オフィスにいることが多いんですか?
半々くらいですけど、外の方が多いですかね。
――急ぎの時は外で仕事をしたりするんですか?
そうですね。原稿がたまってきたり、やる事が増えてくると、隙間時間を有効に使わないと締切に間に合わないんです……。
――といっても締め切りは自分できめるのでは?
そうなんですけど、特集記事等は、リリース前には出したいですし、タイミングが合わなくてなかなか連絡が取れないこともあるので、なるべく余裕を持って前倒すようにしています。
ヴィジュアル系を世界に~今後の目標~
――今後の目標はなんですか?
海外展開です。日本が誇るヴィジュアル系を1人でも多くの世界中の人達に知ってもらいたいので、そのきっかけがViSULOGになったら嬉しいです。
――英語はしゃべれますか?
全くしゃべれないです……(笑)。この前、ドラムのサポートでロサンゼルスへ行ってきたんですけど、やっぱり英語がしゃべれないとダメだなと思いましたね……。直接コミュニケーション取れないと温度感というか、気持ちが伝わらないような気がして……。帰国後に英語の勉強を始めたので、まずは日常会話ができるようになりたいです。
――海外展開はメインはアジアから?
どこからというのは決めてはいないので、できることから始めようとおもっています。
――今、世界でヴィジュアル系が盛り上がっているところとは?
南米ですかね、ブラジルとかチリとかが盛り上がってるような気がします。
フェイスブックで、色々な国の方からメッセージを頂いたりするので、それを通じて海外事情を知れたりするので参考にしています。今だからできることというか昔じゃ不可能なことですよね。
――最後にこの業界を目指している方へメッセージをお願いします。
良い意味で「常識はずれ」でいることですかね。常識にとらわれずに斬新なアイデアをどんどん出して実現させてほしいです。常識を壊していかないと新しいことは生まれないと思うので、自分を信じて、まずは最初の一歩を踏み出してほしいです。何事も最初の一歩を踏み出さなければ何も始まらないですよ。