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第2回 ひとりでも多くの人に、モバイルを通じて”感動”を伝えたい。

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アクセルマーク株式会社

コンテンツ事業部 音楽チーム
早川真翔さん 横目李奈さん 上井俊明さん(写真左から右)

今回は、着うたなどのモバイル・コンテンツを中心としたサービス&ソリューションを提供するアクセルマーク株式会社から、音楽コンテンツに携わる3人の若手スタッフに集まってもらいました。
姉貴肌でしっかりもの(?)の横目さんと、とってもシャイながら職人気質の上井君、そしてその貫禄から新入社員とは思えない(!?)早川君の対談をお送りします。和気あいあいとした雰囲気の中にも垣間見える、3人が見据える“音楽業界の未来”とは??

正直、ボクは着うたを落としたことがなかった (笑)。(上井)~この仕事を目指すきっかけ~

――きっかけは様々だと思いますが、まずは一番先輩から。

横目さん(以下Y):あ、私、、、はい(笑)。私は昔から音楽が好きで、就活をする上でも音楽に関わる仕事にしぼっていました。もちろんレコード会社の情報も集めていたんですけど、より幅広く音楽に関われる仕事はないか、と考えて、配信という事業に注目しました。携帯をいじるのも元々好きでしたね。

――上井さんはバンドマンだったと聞きました。

井さん(以下K):そうですね。もともと音楽が好きで、さらにパソコンを触るのも好きだったんです。なので、その両方がある仕事を、と考えました。あとボク自身は正直、着うたを落としたことがなかったんです(笑)。「着うたってなんだ……」みたいな興味もありました。

――そしてフレッシュマンの早川さん。

早川さん(以下H):今は携帯電話の機能が拡張されていって、本を読むことも可能ですし、そういったデジタル・コンテンツがどんどん普及していくと思い、それらに関われる企業を志望したのがきっかけです。学生時代にそういったコンテンツにたくさん触れていたので、今度は与える側に、と。

イヤホンがないと……(横目)~現在の仕事内容~

――みなさん、音楽コンテンツのチームなんですよね?

Y:そうです。携帯の着うたサイトの制作と運営がメインの業務です。チームとしては、権利元様から配信許諾をいただいて、着うたに変換するエンコード(※1)という作業をして、それをアップして配信する。これがおおまかな流れになります。その中でも、私たちはエンコードなどの準備工程ではなく、見せる側の仕事が主なので、サイトの内容やページの運営などに携わるチームです。 ※1→音声ファイルを、着うたで配信できるファイル形式に変換する作業のこと。

――実際にデザインをしたりコピーを書いたりも?

K:はい。ボクはサイトの更新作業やデザインの業務が多いですね。更新で言うと、毎週水曜日にほとんどのCDが発売されて、それにあわせて着うたも配信が始まるので、水曜日にほとんどが行われます。特集ページの企画や制作も担当しています。

H:ボクは内定後のバイト期間を含めても、音楽チームに入ってまだ3ヶ月くらいなので、日々覚えることばかりです。今担当しているのは、権利元様とのやりとりの部分ですね。権利元様から配信リストをもらって、自分たちで特集を組んだりするのが主な作業です。

――ココにいるみなさんで打ち合わせなども行いますか?

Y:ありますね。水曜日の更新で掲載アーティストの順番を決める会議などを行います。

――アーティストの順番ってどうやって決めるの?

Y:会議でみんなで話し合って決めます。もちろん大人の事情もありますけど(笑)。でも今は着うたの市場自体も難しい状況なので、単純にヒット曲だけを推していてもダメだっていうことが分かってきました。今後はさらに自分の選定したアーティストを、うまくプッシュする方法が重要になると思います。

――仕事をする上での必需品ってありますか?

K:携帯電話ですね。ドコモ、ソフトバンク、auと3キャリアは常に持っています。会社から支給された端末なんですけど、常に3キャリアで確認しています。

H:携帯電話くらいですね。3キャリアは絶対です。

Y:私はイヤホンがないと……。

K:あ、ボクも(笑)。

Y:リサーチを含めて、仕事中に音楽聞きまくりなんで。

――やっぱり音楽好きには良い環境ですね。仕事しながら音楽を聞けるって。

Y:名前を呼ばれた時に聴こえるように、片耳ですけど(笑)。

仕事の考えと自分の想いで葛藤することも(横目)~仕事のやりがい・大変なこと~

――仕事をやっていてテンションが上がる瞬間は?

Y:やっぱり大好きなアーティストさんの配信が決まった時はうれしいですね。その後、実際にページを作ってダウンロード数が多かったりするとさらにうれしいです。もちろんダウンロードはこの会社だけでできるわけじゃないので、複数の中からユーザーさんに選ばれるように充実した、アーティストページを作ったり、より分かりやすく誘導したりという部分に頭を使っています。好きなアーティストだと、自然と気合いも入りますよね。

――大好きなアーティストさんってたとえば?

Y:え?……安室奈美恵さんとか。配信が決まると、「アムロちゃん、来たー!!」みたいな(笑)。

H:ボクもそうですね。自分の好きなアーティストに関して、工夫を凝らして特集ページなどを作ってダウンロード数が伸びた時。ユーザーさんの声が直接とどくわけではないですけど、良い結果につながればうれしいです。

K:ボクは大掛かりな特集ページが完成した時にすごくやりがいを感じます。以前、完全にゼロの状態からサイトの立ち上げに携わったことがあって、それを公開した時には、すごくうれしかったです。それは着うたではなく動画配信のサイトでした。

――「特集ページ」とは、たとえば?

K:「卒業ソング」などの季節ものとか、自分たちがオススメする曲とか、いろいろありますね。

Y:この時期だと、4月から新しいアニメが始まったところなので、アニメの主題歌とかもやりましたね。そういった「何をやればユーザーさんに喜ばれるか」を企画するのも重要な仕事です。

――逆に仕事をしていて大変なことは?

H:自分たちがプッシュしたいアーティストの配信が決まった時に、もちろんファンのニーズを想定してページを作るんですけど、結果がついてこない場合があります。着うたはユーザーさんから直接的な意見がとりにくい業態なので、何が悪かったのかが分からない。そこがいちばん難しいですね。もちろんリサーチを重ねて、原因を追求して対策を練るんですけど、それもあくまで手探りの部分が多くて。

Y:着うたのサイトでは、ヒット曲を上から並べるのが基本です。求めているユーザーさんが多い曲を上に持っていかないといけない。でも中には、自分はすごい好きなのに、少しマイナーなアーティストさんもいるので、「仕事上での考え」と「自分の思い」の幅が辛い時もありますね。「本当はトップに載せたいのに……」っていう心の葛藤が(笑)。

K:確かにページの見せ方に思い悩むことは多いです。デザインやレイアウトの部分で、時間はかかってしまいます。普段も他のサイトを意識的に見るようにしたりして、その中で良いモノはパクって(笑)。学生時代にデザインの勉強をしていたわけではないんですが、ここの会社では教えてもらうというより、自発的にやることが推奨されているんで、自分たちで悩みながら作っていくことでいろいろなことを覚えていきました。

Y:あと、私もそうなんですが、ヒット曲じゃないけど自分が好きな曲がみつかった時ってすごく嬉しいじゃないですか。以前、ユーザーさんから「○○の曲を配信してくれてありがとう」といったメールが届いたんです。そのアーティストは私が発注をかけなかったら配信されなかったアーティストなんですね。小さなレコード会社さんだと、コチラから「この曲、いきましょう」という発注をかけないと配信されない場合もあるんで。そうやって自分で配信を決めた曲でユーザーさんに喜んでもらえると、とても嬉しいです。

――リストの中には配信することが決まっている曲と、コチラから配信したいと思ってオファーする曲があるということ?

Y:そうですね。配信用にエンコードするチームにもキャパがあるので。本当だったら届いたリストの曲はすべて配信できればいいんですが、そうもいきません。

――配信を決める際にはどんなアーティストなのかを調べたりして?

Y:はい。たとえばミクシィのコミュニティを見て、どれくらいファンがいるのかを見たり。自分は知らなくても、実は人気のあるアーティストもいますね。

――じゃあ横目さんの采配一つで配信が決定するっていう、アーティストにとってもユーザーにとっても重要な位置に……。

Y:そうなんです(苦笑)。逆に、すごく良いアーティストなのに、私が見逃してしまう場合もあります。その辺は難しいですね。

「うざい」と思われても、しっかり質問(早川)~仕事で心がけていること~

――仕事をする上での心がけやモットーなどはありますか?

K:ユーザーさんにとって使いやすく見やすいサイトづくりですね。具体的にはたとえば色使い。携帯サイトなので、パソコンと比べても表現できる色の数が限られています。たとえば黄色を背景にしてしまうとギラギラするので、極力つかわないようにしたり。あとは、キャリアや機種の新しさによっても見え方が変わってくるので、どんな機種でも見れるように、その辺りには気を配ります。

H:ボクはまだ1年目なので、「配信がどう」とか「着メロがどう」とかより、もっと基本的な部分で、分からないことはそのままにせずに、しっかりと聞くことを心がけています。先輩方には迷惑かけてると思うんですけど、その場で質問するように心がけています。「忙しいのにうざいなぁ」って思われてそうですけど……(苦笑)。

一同:あはは(笑)。

Y/K:どんどん聞いてください(笑)。

H:すいません(苦笑)。でも新しいことばかりなので、それを常に学んでいけるのは楽しいです。社会人1年目でもあるので、社会の仕組みや「あ、こういう風にお金が流れているのか」みたいな所も知ることができました。本当に今は楽しいことばかりです。

Y:私たちのお客さんは、ユーザーさんと権利元さんの両方なので、そのどちらのニーズにも応えられるようにしなければいけません。権利元さんは、無数にいるアーティストの中で自分の所属アーティストを大きく取り上げてほしいといった要望がくるので、そういった要望に丁寧に応えながら、信頼関係をつくっていくことで、次につなげていきたいと思っています。

アンテナを高くして、先頭を走れるように(早川)~今後の目標~

――みなさんの目標を教えてください。

H:やはり率先して質問していく。分からないことはどんどんつぶしていきたいと思います。音楽業界で言うと、これからスマートフォンがどんどん拡大していくので、その流れに乗り遅れず、先頭を走れるように常に勉強して、すべての所にアンテナを貼っていきたいと思います。

K:ボクもやはりスマートフォンが普及してきているので、それにともなったサイト制作ですね。自分の技術をあげていきたいです。

Y:私が最近考えているのは、配信だけではなくリアルな部分との接触ですね。これまでもライブ会場限定のコンテンツをやってきたりしたんですけど、そういうファンの人に喜んでもらえるような展開を、よりいっそう図っていければと思います。


これから業界を目指す人達へのメッセージ

H:音楽業界は計り知れないくらい大きなマーケットで、夢や希望がまだまだある世界です。みなさんもぜひガンバってほしいなと思います。

Y:やりたいことに対して、みずから「やりたい!」と手を挙げて行動していった方が楽しいです。最近ほんとうに感じます。私も音楽が大好きで、こういう道に進んできました。好きなことを仕事にできるっていうのは、なかなか難しいとは思いますが、ガンバってください。

K:音楽業界は、自分の好きなことをしたい人が集まっているので、すごく楽しめます。まだまだ枠に収まっていない業界なので、これから先どんどん伸びていきます。みなさんも、夢を持って頑張って、ぜひ挑戦してきてほしいですね。

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