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小貫諒 Interview

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彼の今、そして伝えたいことを「合い言葉」に

――12月2日に発売されたシングル「合い言葉」について聞いていきます。制作の中でコンセプトはありましたか?

小貫:最初は、すでに完成していた曲を選ぼうかと思っていたんです。でも、せっかくなら「今の気持ちを歌にしたい!」と思い、新しく作りました。歌い方で意識したのは、自分の特徴やクセを入れたことですかね。あと、AメロとBメロが複雑なメロディになっているので、代わりに歌詞を分かりやすくしています。音で遊んでいる分、詞はストレートな表現を意識しましたね。自分に芽生えた気持ちだとか、学生さんや夢に向かっていく人たちに伝えたいことを、歌詞に盛り込んでいます。

――これまではしっとりとしたイメージがあったので、今回の明るめの曲調は珍しいと思いました。

小貫:悲しさや切なさを曲にしていくことが多かったので、確かにライブでもそういった曲調のものを歌ってましたね。ただ最近になって、明るめな曲も作るようになりました。でもやっぱり、明るいだけでは終わりたくない。そんな思いもあったので、この曲にもさみしさのエッセンスを入れているつもりです。またそれが、ひとつの個性になればなと。

――最近つくれるようになったというのは、なにか身の回りの変化とかもあったんですか?

小貫:昔は、自分の気持ちを前面に表現するっていうスタンスだったんですが、ここ最近は、聴いてくれる人の立場で考えるようになっていきましたね。僕は世の中は大変で悲しく、つらいことが多いものだと思っています。そんなとき、音楽に求めるものって楽しさだったりするのかなと感じたんです。この「合い言葉」にも、悲しいことがあるからこそ、聴いて楽しい気持ちになってくれればいいなという思いを込めました。

――ギター以外の楽器については、サポートメンバーですか?

小貫:そうですね。普段から仲のいいミュージシャンや、付き合いの長い方々にお願いをしています。ただ、サポートミュージシャンになにか指示をするってことはあえてしていません。その人の個性が出ないと意味がないかなと。

――ミュージックビデオにも、なにかコンセプトはありましたか?

小貫:ビデオに限らず作品をつくる時はいつも心がけていることなんですが「その時ならではのことがしたい」と思っています。なので、今回も学校でしかできないようなことをやってみたいなと。そこで、学生さんにビデオへの出演をお願しました。

――あ、学生さんが出演していたのは、企画段階から決まっていたんですね(笑)

小貫:実は、学生さんも曲中で歌っているんですよ。企画のときに「レコーディングもみんなでやろうよ!」ってなって(笑)。実のところ、野外での撮影を考えていたんですけど、天候の都合でなかなか厳しくて……。それでも、みんなで考えたたくさんの素敵なアイデアで、今回のような作品になりました。僕としては、本当に最高のものができて、とても嬉しかったです。

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