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サマーソニック2014 ライブレポート 8月16日~8月17日

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~夏だ! 祭りだ!! サマーソニック!!!~ サマーソニック2014 2日目

二日目の朝。前日の天気とは打って変わり、蒸し暑く、日向に出るとじわじわ汗が出てくる。この上ない夏フェス日和だ。会場へ続く道には楽しげな声が響き、こちらのテンションも高まるばかりである。

マウンテンステージのオープニングアクトは、新進気鋭のロックバンド、パスピエ。続々と人が押し寄せ、メンバーが登場すると歓声があがった。弾けるディスコサウンドの「MATATABISTEP」からスタート。独特の甘い歌声でオーディエンスを惹き付けてゆく。バンドのキラーチューンが次々に披露され、ライブも終盤へ。いつもなら盛り上げて終わるのだが、この日は違った。最新アルバムから「瞑想」が披露されたのだ。しっとりと不思議な余韻を残して終了した、パスピエにとって初のサマソニの舞台。彼らの攻めの姿勢がはっきりと現れたステージだった。

続いてTHE BAWDIES。数々のステージを踏んできたこのバンドは、期待を裏切らず、圧倒的にパワフルな演奏を披露する。フロントマンのROYはしきりにシャウトし、メンバーも競うようにパフォーマンスの激しさを増していった。髪を振り乱し、汗を散らす彼ら。とにかくアツい!!  MCでは会場の笑いを次々に誘い、オーディエンスの心をがっちりと掴んで離さない。最初から最後までハイテンションで突き進み、ライブバンドとしての貫禄を見せつけてくれた。

次に向かったのはレインボーステージ。The Flickersは今年の6月にデビューしたばかりのバンドだ。しかし、驚いた。リズム隊の正確で鋭いビートと、ボーカル安島裕輔の、切り裂くような歌声。若手の3ピースバンドとは思えない迫力に度肝を抜かれた。

ここで休憩。メッセの中には様々な企業ブースがあり、福引きや記念撮影をする人で賑わっていた。フードエリアはフェスのご飯、通称”ソニ飯”の屋台で溢れている。ステーキ丼を買ってみた。うまい!

メッセを出て、マリンの奥にあるビーチステージを目指す。昼過ぎのちょうど一番暑い時間帯で、じりじり焼けるような日差しが痛い。急いでバスに乗りこんだ。

マリンの外周はお祭り騒ぎで、放水車に乗った水着の女性が人々に水をかけている。自分も浴びてしまったが…すごく気持ちいい! 一気に涼しくなった。お酒やアイスの販売ブースでは、客に向けて冷たいガスを噴射したり、氷を配ったり、お化け屋敷があったりと、炎天下の中でも楽しく体を冷やす工夫が見られた。サマソニが長い間音楽ファンに愛される理由は、このような遊び心にあるのかもしれない。


広大な海に面したビーチステージでは、KEYTALKが夏の太陽にも負けない熱狂的なパフォーマンスを繰り広げていた。今年フェスに引っ張りだこの人気バンドということもあり、会場全体は凄まじい盛り上がりを見せている。青空の下で潮風に煽られたシャボン玉がきらめき、最高の空間を演出していた。


続いてはガーデンステージ。芝生の上に組まれた開放的な造りだ。演奏しているのはSPECIAL OTHERS  ACOUSTIC。柔らかい音色が心地良く、疲れた体を癒してくれる。息ピッタリのアンサンブルに耳を傾けていると、静かな午後の時間はあっという間に流れていった。


メッセへ戻り、イギリス出身のバンド、METRONOMYが出るソニックステージへ。どこかクセのあるポップなサウンドが独特の浮遊感を生み出している。一曲ごとに雰囲気がガラリと変わるのが面白かった。

再びマリンへ向かう。日が落ち始めたマリンステージに登場したのは、世界的人気を誇るロックの歌姫、AVRIL LAVIGNE。アリーナはたちまち満員になった。自身のヒット曲をパワフルな美声で歌い上げる。和太鼓を使ったパフォーマンスはインパクト大だった。

夜空には星が光り、いよいよ今年のサマソニも終わりが近づいている。マリンステージのトリはQUEEN+Adam Lambert。バンドのロゴが全面に描かれた巨大な幕が現れ、会場の興奮は最高潮に達する。そして幕が落ちた瞬間、その空気は一気に爆発した。特設セットの上をボーカルのアダム・ランバートが華麗に歩き、名曲を次々に披露してゆく。スクリーンに、今は亡きかつてのボーカル、フレディ・マーキュリーの姿が映し出されると、歓声が巻き起こった。「WE ARE THE CHAMPIONS」で、会場は今日一番の一体感に包まれ、感動的なフィナーレへ。マリンの空には人々の合唱が響く。


名残惜しいが、退場に規制がかかる前にマリンを後にする。バスの中から打ち上がる花火を見上げ、余韻に浸りつつメッセへ移動。マウンテンステージのトリはKRAFTWERK。朝のうちに手に入れていた3Dメガネを装着し、いざ彼らの世界へ足を踏み入れた。「Radioactivity」では、世界へ突きつけられた“反原発"のメッセージに少しの恐怖を感じながらも、こちらの脳内は最後まで、彼らが生み出す音楽に支配されていた。

自分は人生初のサマソニだったが、祭りの雰囲気や、新しい音楽との出会いが楽しかった。これはもう病みつきになりそうだ。「夏を満喫するならサマソニ!」といっても過言ではない。来年も最高のフェスになると期待したい。

矢富 紗也子

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