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COLORS2015 摩天楼オペラ ライブレポート

COLORS2012 @新木場スタジオコースト

圧倒的な演奏力で魅せつけた、王者の風格

Main Stageの開始から約3時間。スクリーンに「摩天楼オペラ」の文字が映し出されると、彼らの登場を待ち焦がれていたファンから歓声が上がった。ベートーヴェンの交響曲第9番をモチーフにしたSEは、怪しげな雰囲気を漂わせ、次第に明るく転調してゆく。手拍子が巻き起こり、それに合わせてメンバーが颯爽と登場した。煌びやかな金色のシャツに身を包んだボーカルの苑が手を挙げ、オーディエンスを煽る。
そして、重厚なバンドサウンドが響き渡った瞬間に会場の空気は爆発した。 まず披露されたのはアニメのタイアップにもなった「致命傷」。サビでは合唱が起こり、テンションはMAXに。続くMCでは苑が満場のフロアを見渡して「今日は10代の子が多いからすごくキャピキャピしてる(笑)」と一言。そして「お前ら音楽が好きかー!!」と何度も叫び、コール&レスポンスで盛り上げる。続いて疾走感溢れる「RUSH!」ではヘドバンの嵐が起こった。ベースの燿とギターのAnziは場所を交換し、ステージぎりぎりでプレイ。曲中Anziは頭の後ろで華麗にギターを弾いて見せた。会場の熱気はどんどん増してゆく。「Round&Round」はダンス調のミディアムチューン。ミラーボールに照らされた人々は体を揺らし、ジャンプする。「クロスカウンターを狙え」では、苑のかけ声と共にオーディエンスはタオルを振り上げた。
最後の曲は“栄光の賛歌”を意味する「GLORIA」。ドラム、悠のツーバスが鳴り、力強くビートを刻む。間奏ではキーボードの彩雨がカメラに向かって、ピースをしながらソロを披露。紫色のペンライトが光る幻想的な空間に、苑の伸びやかな歌声が響き渡る。大サビでは拳を突き上げ、アカペラで合唱。会場は一体となり、感動的なフィナーレを迎えた。 “生きた証を灯そう 僕らの住む終わらない世界へ――” 力強く放たれたそのフレーズからは、彼らの音楽を愛する心と、生きている喜びが感じられた。30分のステージは終了。メンバーはそれぞれお辞儀をし、最高の余韻を残して去っていった。

【セットリスト】
1. 致命傷
2. RUSH!
3. Round&Round
4. クロスカウンターを狙え
5. GLORIA

<ライティング:矢富>

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